ゲリラ豪雨の汚水、靴擦れの傷から感染?溶連菌が心配です

都心のゲリラ豪雨の時外にいて、靴の中まで雨水がタプタプ入ってしまう状態でした。

室内に戻った後とりあえず乾かしたのですが、3時間ほど経ってからこれかなり汚れているよな、と思い足を洗いました。
靴擦れのマメの皮が剥けている状態なので、そこから何か感染しないか不安です。

・感染する可能性はありますか?劇症型溶連菌などが怖すぎます。
・ボディーソープで流して、傷には皮膚科でもらった抗菌軟膏を塗りましたがこれ以上対策できることはありますでしょうか。何もないので病院に行っても仕方ないとは思いつつ、抗生物質を飲むなどが少しでも意味があるなら受信しようと思います。

user x2037flj

靴擦れのマメの皮が剥けている状態なら、まず流水で清潔にして、抗生剤軟膏を塗布し経過観察を勧めます。化膿するようなら、早めに皮膚科受診を勧めます。

user taka991120

壊死性筋膜炎の原因となる劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、主にA群溶血レンサ球菌(Streptococcus pygenes )による細菌感染症です。通常のA群溶血レンサ球菌による感染症は、のどの炎症の原因となり、小児に多くみられますが、劇症型は通常菌の検出されない筋肉や脂肪組織、血液などに菌が侵入し、多くの臓器(肝臓、腎臓、肺、血液、脂肪・筋肉、中枢神経など)の機能が急速に低下するものをいい、成人に多いのが特徴です。小児における発症は極めて稀です。
日本では1992年に最初の発症者が報告されました。1999年に感染症法の全数把握疾患5類感染症に指定されてからは、毎年100~200人の報告があり、このうち約30%が死亡しています。2023年の感染者数は速報値で941人となっていて、1999年に統計を開始してから過去最多となっています(国立感染症研究所報告)。2024/4/2に国立感染症研究所は3/24までに556人の感染が報告されたと発表しています。6/30時点での報告数(速報値)は1144人となっています。
ショック症状、多臓器不全、筋膜の壊死を生じてきます。局所の処置と同時に血圧維持、透析などの集学的な管理が必須となる疾患です。皮膚から筋膜までの深達で広範囲に壊死が生じてきます。
メディア等では「人喰いバクテリア」ともいわれています。
一般的な創傷から発症する場合もありますが糖尿病、肝機能障害などの基礎疾患を有する場合に発症する確率が高いとされています。感染経路に関しては特定されない場合も多く見受けられます。
詳細な感染成立の機序は未だ不明であり特段の感染対策はありません。
一般細菌感染症が発生する可能性は有り得ると思いますが、劇症型溶血性レンサ球菌感染症の発生を懸念する状況ではないと思います。

user 神奈川の皮膚科専門医

劇症型溶連菌感染症、人食いバクテリアは、発症リスクが高いのは、癌などの悪性腫瘍や糖尿病、慢性心疾患、呼吸器疾患のような基礎疾患をもつ方が挙げられます。何かこういった基礎疾患はありますか。傷などからの感染症がきっかけとなることもありますが、発症の頻度が高くはないため、傷があるからといってすぐに本疾患を疑うような状況にはならないと考えられます。むしろ蜂窩織炎などを引き起こすリスクもあると考えられますので、患部を適切に処置することは重要です。傷には念のため、抗菌剤の塗布をされておくのが宜しいかと思います。市販の抗菌剤ではドルマイシン、バラマイシン、テラマイシン軟膏等が購入可能です。泡立てた石鹸等で患部を優しく洗うことは重要かと思われます。もし患部が赤く腫れ上がったり、周囲まで疼痛が強く伴うようなことがあれば、早めの全身的加療が必要と考えられます。

user しるふぃーゆ

現時点で特に症状もないようなら、特に心配はないと思います。様子を見ていただいていいと思います。

user たけぽん

・しっかりと洗えていますので影響はないように思われます。
・記載の方法で十分かと思いますよ

本内容は病気の治療の根拠として使用できませんので、その点を十分に理解し、医療機関を受診するかどうかはご自身で判断し、リスクは自己負担でお願いします。