30代前半で健康診断の大腸内視鏡で、7ミリのポリープが見つかり、切除・生検の結果、ギリギリ良性の腺腫(医師画面には高度異形性)と指摘されました。がんであれば、少し残っている部分も含め再切除するが、今回は良性のため1年後に再度内視鏡検査で良いとのことでした。これについて、何点か教えて頂けると嬉しいです。がん家系ではなく、不摂生はしておらず、便通も良好だったため、少し不安になっています。
1.30代でのポリープ発見は時々あると何かの記事で読みましたが、高度異形性が見つかるのはかなり珍しいでしょうか?
2.1に関連しますが、大腸がんにならないか、今後要注意でしょうか?そんなに気にしなくても良いでしょうか?また、大腸以外も含め、体質的にがんになりやすいなどの懸念はありますか?
3.高度異形性の場合では、再度徹底的に切除する必要はなく、いったん問題ないと考えてよいでしょうか?
相談医師
1)他の年代に比べれば、稀とは言えますが、国内・世界的に稀と言うほどではありません。
2)質問の真意が理解できませんが、仮に今回の病変が局所再発しないと仮定しても、異時性・異所性に別病変が発生しないなどということはありません。
3)大腸ポリープが内視鏡切除適応病変であった場合の内視鏡切除後の治療方針は、切除標本の病理組織診断しだいです。
正しい理解・詳細な説明を望まれるのであれば、専門性が高くなりますが、以下をお読み下さい。そうではないのであれば、不安でも主治医の結果説明を辛抱してお待ち下さい。
病理組織診断の結果は、良性・悪性だけでなく、断端の診断が極めて重要です。
大腸ポリープの内視鏡的切除時には、内視鏡医は切除断端を拡大観察やNBI観察などで詳細に観察し、遺残病変の有無を確認します。
切除標本の病理組織診断の結果、水平断端陰性および垂直断端陰性が確認され、腫瘍が遺残なく完全切除されていることが重要です。
腫瘍のどこにも癌細胞の存在を認めず、切除断端陰性の腺腫であれば治癒切除です。
しかし腫瘍は一部でも残れば増殖します。ですからもしも断端陽性であった場合には、遺残腫瘍細胞は局所再発して、再増殖することが予測されます。
例えば、腫瘍が腺腫であるならば、腺腫として再増殖します。一方で癌であれば大腸癌として局所再発します。
病理組織診断書はコピーを頂き、上記の内容を詳細かつ正確に主治医から説明を受けましょう。
1)他の年代に比べれば、稀とは言えますが、国内・世界的に稀と言うほどではありません。
2)質問の真意が理解できませんが、仮に今回の病変が局所再発しないと仮定しても、異時性・異所性に別病変が発生しないなどということはありません。
3)大腸ポリープが内視鏡切除適応病変であった場合の内視鏡切除後の治療方針は、切除標本の病理組織診断しだいです。
正しい理解・詳細な説明を望まれるのであれば、専門性が高くなりますが、以下をお読み下さい。そうではないのであれば、不安でも主治医の結果説明を辛抱してお待ち下さい。
病理組織診断の結果は、良性・悪性だけでなく、断端の診断が極めて重要です。
大腸ポリープの内視鏡的切除時には、内視鏡医は切除断端を拡大観察やNBI観察などで詳細に観察し、遺残病変の有無を確認します。
切除標本の病理組織診断の結果、水平断端陰性および垂直断端陰性が確認され、腫瘍が遺残なく完全切除されていることが重要です。
腫瘍のどこにも癌細胞の存在を認めず、切除断端陰性の腺腫であれば治癒切除です。
しかし腫瘍は一部でも残れば増殖します。ですからもしも断端陽性であった場合には、遺残腫瘍細胞は局所再発して、再増殖することが予測されます。
例えば、腫瘍が腺腫であるならば、腺腫として再増殖します。一方で癌であれば大腸癌として局所再発します。
病理組織診断書はコピーを頂き、上記の内容を詳細かつ正確に主治医から説明を受けましょう。