椎間板ヘルニアと射精障害、隠れた関連性と改善
椎間板ヘルニアによる射精障害
1ヶ月前に腰椎椎間板ヘルニア(L2/3、L3/4、L5/S1)になり、歩行はできる程度に右腿に麻痺、右臀部、右膝、右脛に疼痛があります。ブロック注射と処方薬、整骨院のハイボルトで治療中です。
そんな中で、性交渉の際に射精ができず、部分的な不感症みたいな感覚に陥りました。1度ではなく3度ともそのような状況でした。
勃起はするのですが、射精にまでいたりません。ヘルニア診断前はそんなことはありませんでした。
坐骨神経の圧迫や処方薬に因果関係があるのでしょうか?また、治るものでしょうか?
処方薬はタリージェ、ノイロトロピン、ロキソニンです。
椎間板ヘルニア、射精に関与する神経は,坐骨神経よりも,骨盤の前(腹側)を通る神経の方が関与が大きいと思われます。
腰椎の高さから出る神経が入っていますから,腰椎レベルの椎間板ヘルニアで,いままでには経験しなかったことが起きるのは不思議ではないでしょう。神経が損傷されているわけではないので,元に戻ると思います。
薬の添付文書を見る限りは射精障害ということはないようです。
椎間板ヘルニアによる神経の圧迫が影響している可能性はあるかもしれませんが、明らかな麻痺、筋力低下が
なければ改善は得られてくる可能性はあるのではないかと思います。
射精障害の前に排尿障害が起こると思います。
泌尿器科を受診して精査していただきましょう。
さて、射精障害において、椎間板へルニアによる、脊髄障害の影響はあるかもしれません。一度、泌尿器科を受診されご相談されれば良いと思います。
ご提示の薬が関与することはないと思います。
膀胱直腸障害を呈する程の大きな椎間板ヘルニアでなければ、ご提示の症状と関連する可能性は低いと思います。
泌尿器科にて相談してみてください。
腰椎椎間板ヘルニア手術後の射精障害
昨年11月末に腰椎の椎間板ヘルニアが発覚し、直ぐ様手術を行いました。1ヶ月くらい痛みを我慢して仕事をしておりましたが、下半身の麻痺が始まり医師に相談した結果ヘルニアが判明したので直ぐに手術を致しました。術前よりは下半身の機能が回復しましたが、それでもやはり歩く事は難しく、今は車椅子で生活しています。今回、相談したのは射精の方法をお聞きしたいのです。手術をしてからペニスの機能が低下し、射精をすることが出来なくなってしまいました。絶頂感はもちろん感覚もほぼ無く、睾丸とペニスの首回りに若干感覚がある程度です。何度かマスターベーションや性行為を試してみたものの、やはり射精は出来ず、カウパー液が少し出るだけです。快感を取り戻したいというよりも、将来的に今の彼女との間に子供が欲しいと思っております。しかし、体外受精や睾丸を切って精子を摘出する手術、肛門へ電極を入れ射精を促すなど、そういった方法ではなく彼女と二人目で頑張りたいというのが彼女と共通の考えです。なのでどうかお願い致します。射精を促す良い方法を教えて頂けませんでしょうか?将来的には医師にかかって検査などをしようと思ってはいるのですが、今は時間もお金もありません。それまで待つよりも、今自分に出来る事を色々試してみたいのです。何か方法をご存知の先生、どうか幅広くお教えください。
やはりヘルニアの影響がそちらにも及んでいるのでしょう。少し厳しいかもしれません。
腰椎間板ヘルニアによる排尿障害
L4-L5の腰椎間板ヘルニアがありで右脚痛、腰痛で整形外科を受診しました。
MRIの結果は軽度のヘルニアで様子見になりました。
その後、痛みは少しずつ薄らいで来ましたが、まだ右脚の脛の違和感と若干の痺れが有ります。
痛みはが薄らいだ時期と同期する様に頻尿(残尿感)に襲われ、その約2ヶ月くらい後に尿閉になり、現在はカテーテルによるCIC中です。
その後、何度も受診した整形外科の先生の診察を受診していますが、ヘルニアと尿閉の関係が考えられないとの見解で手術を希望しても叶えてもらえません。
その間にここで紹介頂きました排尿学会の理事をされている先生に受診し、排尿機能検査で腰の神経と思われる波形が見られたとの筋電図からの所見があり、ヘルニアによる影響も考えられるとの事でした。
この診断書を整形外科の先生に持って行っても、関連は考えられないと同じ見解で特に処置も有りません。
長々書きましたがお聞きしたい事は
・軽度のL4-L5のヘルニアでは尿閉の可能性はやはり考えられないのか?
・最近排便がしすらくなってきており漢方の便秘薬を頻繁に飲んでいますが、ヘルニアとは関連がないんでしょうか?
・更にこれも最近ですが逆行性射精の様で、これもヘルニアとも関係がないのでしょうか?
腰痛からすでに1年半くらい経ちますが、このまま何も治療もしないで、もしかすると神経障害が更に進むとどうなってしまうかも不安です。
尿閉が起こる椎間板ヘルニアは中心性ヘルニアで、かなり大きなもので馬尾神経全体を押さえるようなヘルニアの時に膀胱障害が起こります。両下肢に強い神経痛が起こっても不思議ではありません。
MRI上、それほど大きな物なのでしょうか?
ご不審なら脊椎疾患専門の整形外科を受診しても良いと思います。
泌尿器科の見解として腰椎での神経の影響が考えられるとなれば、整形外科としては手術を
考える必要があるのではないかと思います。
ヘルニアの程度と痛みやしびれ、膀胱直腸障害は必ずしも一致するとは限らないです。
大きなヘルニアだから痛みが強いかというとそういうわけでもなく、小さくても猛烈に痛い場合もあります。
軽度のヘルニアとの所見は、腰痛で受診した時のMRIですね。排尿障害がみられるようになってからMRIは撮影されましたか?もし検査されていないのでしたら、再度検査をおすすめします。前回と異なる所見がみられるかもしれません。
一度脊椎専門の先生に相談されると良いと思います。
L4/5のヘルニアで正中部に突出している場合は、膀胱直腸障害をきたすことがあり得ます。
脊椎専門医のセカンドオピニオンを求めてみると良いと思います。
もし今診てもらっている医師が脊椎専門医でなければ、脊椎専門医受診をすすめます。膀胱直腸障害があれば手術を考慮すべきです。
慢性化した腰痛、坐骨神経痛について
いつもお世話になります、以前にも質問させて頂いておりますが「引用して質問する」のクリック欄が出て来ないので簡略して質問させて頂きます。
3年前、仕事が原因で強い腰痛と坐骨神経痛(右)を発症してMRI検査でL4L5のヘルニアと診断されてヘルニコアの施術を受けましたが痛みは改善されませんでした、その後ペインクリニックなども通院しましたが改善されず、椎間板への特殊な入院治療を提案されましたが、一度ヘルニコアをやっているので効果やリスクについてはやってみないとわからないと言われました。
最初からお世話になっている整形外科の主治医に相談したところ理学療法とトリガーポイントブロック注射の保存療法が一番効果的と言われ現在も続けていますがあまり効果がありません。
ここから2つ質問があります。
1、今となっては原因すらよくわかりませんが安静にしている時は前傾姿勢をとった時に、また重い物を持った時は確実に右腰を起点とした坐骨神経痛が襲って来ます、右腰、臀部、太ももまでですが私の場合の最適と思われる坐骨神経痛の治療法を教えてください。
2、1年前から週4日の理学療法と週一回のトリガーポイントブロック注射(リドカイン)を行っています、主治医は注射の副作用や回数の制限はないと言っています、しかし数ヶ月前から不感症になりEDかつ射精が困難となりました、お医者様が副作用はないと言っているので信用はしていますが麻酔薬を同じ神経の周りに数年間、週一回注射しても本当に副作用はないのでしょうか?
椎間板ヘルニアを発症し、ヘルニコアを使用した段階で椎間板は既に変性していると考えますので、腰椎椎間板症でしょう。
椎間板が加齢性に変性して腰痛が生じる疾患です。椎間板周囲には多数の痛覚神経が分布しています。椎間板の変性を痛みとして感じていまうわけです。その神経と坐骨神経に分布する神経が同じ神経細胞の枝ですので、椎間板の痛みを坐骨神経に感じてしまいます。これを関連痛と言いますが、通常は臀部から大腿までで、腰椎椎間板ヘルニアにように足先まで痺れや痛みは生じません。腰痛や坐骨神経痛単独のこともあればそれぞれが合併することがあります。椎間板の変性を痛みとして感じていまうわけです。急性腰痛を繰り返したり、しばしば慢性腰痛の原因になります。
治療はロキソニンなどの鎮痛消炎剤とリリカなどの神経障害性疼痛治療薬の併用には相乗効果が期待できますし、トラムセットなどの弱オピオイドも有効です。体幹筋力を鍛えるリハビリやウォーキング、ストレッチなども良いでしょう。
これらの保存療法でも改善しなければ椎間固定術という手術を考慮します。
主治医にご相談ください。
前かがみの姿勢で痛みが出るということですと椎間板への負担によって、そこで炎症が起こるなどで
症状が出るのかもしれません。
痛みによって筋の緊張も出たりしますのでトリガーポイント注射は行うこともあります。
リドカインによって大きな副作用が出るということはあまり考えにくいかと思いますが、
体幹筋を強くして行くということで腰痛の改善が得られていくということはあります。
腰椎が原因なので
中殿筋訓練が効果的です。
またEDが起きている以上
主治医にお聞きください。
インフォームドコンセントを大事にして
良く主治医にお聞きください。お大事になさってください。
トリガーポイントは1年継続して痛みのコントロールが不可能であれば、他の神経ブロックをおすすめします。EDの副作用は稀かと思います。
1:保存療法としては選択的神経根ブロック、簡潔療法としては手術による神経痕の除圧になります。
2:「不感症になりEDかつ射精が困難」という状況に関してはトリガーポイント注射は全く関連しないと思います。